Thursday, February 20, 2020 9:32 AM

クルーズ船の乗客2人死亡 新型肺炎、集団感染で初

 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で起きた新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の集団感染で、厚生労働省などは20日、乗客の80代の日本人男女2人が同日に死亡したと発表した。2人は神奈川県在住の87歳男性と東京都在住の84歳女性。客室待機中に発症して入院し、検査で感染が確認された。乗船者の死亡は初めて。13日に死亡した神奈川県の80代女性を含めると、国内で報告された死者は計3人となった。

 新たな感染者が北海道と福岡県、沖縄県などで確認されたほか、クルーズ船の検疫で事務作業に当たった厚労省と内閣官房の職員も感染が判明し、国内で報告された感染者は計728人となった。

 高齢者や持病のある人を長期間船内にとどめておいた対応に国内外から批判も出ている。これに対し加藤勝信厚労相は専門家を入れて検証する考えを明らかにした。(共同)