Friday, February 21, 2020 9:22 AM

イラン国会、強硬派優勢 米と対立、投票率低迷も

 【テヘラン共同】米国と1月、武力衝突寸前の危機に陥ったイランで21日、国会(定数290)選挙の投票が行われた。トランプ政権が2018年にイランとの核合意から離脱し、対立が深刻化してから初の国会選。改革派や穏健派の多くが立候補の事前審査で失格となっており、反米の保守強硬派が優勢とみられる。大勢判明は22日以降の見通し。

 保守強硬派が勢力を伸ばせば、国際協調を重視し対米交渉に余地を残すロウハニ政権の障害になる可能性がある。長引く経済低迷で、有権者の政治への期待が薄れており、投票率が低迷するとの見方もある。

 候補者は約7150人。18歳以上の約5800万人の有権者が約5万5000カ所で投票。保守強硬派で大統領選の出馬経験もある元テヘラン市長のガリバフ氏らの当選が有力視されている。