Monday, February 24, 2020 8:57 AM

新型肺炎、足並みそろわず G20、政策総動員で一致も

 【リヤド共同】23日に閉幕した20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は、新型コロナウイルスが世界経済の新たなリスクであると確認し、共同声明で景気下支えへ「全ての利用可能な政策手段を用いる」と表明した。ただ影響がどこまで拡大するか見通せない中、具体的な対策は打ち出せず、各国の足並みはそろわなかった。

 議長国サウジアラビアのジャドアーン財務相は閉幕後の記者会見で「G20全ての国が必要な政策で介入する用意があることで合意した」と成果を語った。

 日本の2019年10〜12月期の実質成長率(速報値)は1年3カ月ぶりのマイナスとなり、新型肺炎の影響で20年1〜3月期もマイナス成長が続く懸念が高まっている。しかし昨年末に消費増税対策や災害復旧のため、13兆円の財政措置を伴う経済対策を決定したばかりで、さらなる財政出動の余地は限られる。