Thursday, February 27, 2020 8:45 AM

ルシッド・モーターズ、EV標準モデルにLGの電池採用

 新興電気自動車(EV)メーカーのルシッド・モーターズ(Lucid Motors、カリフォルニア州)は、韓国の電池大手LG化学とEV用電池の長期供給契約を結んだ。

 グリーンカー・コングレスによると、ルシッドは2020年内にアリゾナ州カサグランデの工場で高級EVセダン「ルシッド・エア(Lucid Air)」の生産を開始する予定で、LG化学は23年までその標準モデル用に電池セルを独占供給する。

 ルシッドは、LG化学が提供する高度な電池セルによって向こう数年間にわたり「エア」の量産体制を確保できる見通し。同社は、独自の包括的性能テストで収集したデータを基に「エア」の各バージョンに最適な電池セルを選んでおり、標準モデルにはLG化学のセルが理想的な効率を提供すると判断した。特別バージョンに関しては追って発表する。

 ルシッドは、独自の電池構造や柔軟な製造技術を使って、航続距離、エネルギー密度、充電/放電率などすべての目標を達成できるようLG化学のセルを最適化し、できるだけ小型でエネルギー密度の高い電池パックを開発する。

 ルシッドはこの4月、ニューヨークで「エア」の量産バージョンを発表する予定で、最終的な内装や外装デザインのほか、製造規格に関する詳細、商品構成、価格情報なども公開する。現在はシリコンバレーの本社で80台のベータ版試作車を作っており、これらは主要な車両ダイナミクスの総合テストや検証のほか、徹底したシミュレーションを確認する衝突実験に使う。

https://www.greencarcongress.com/2020/02/20200224-lucid.html