Thursday, February 27, 2020 9:05 AM

米国への指紋照会677件 一致2件、PCSC協定

 昨年1月に運用を開始した日米間で犯罪者の指紋情報を互いに提供する日米重大犯罪防止対処協定(PCSC)について、警察庁は27日、昨年1年間で日本側が米国側に677件照会し、最終的に2件が一致したと発表した。どのような人物の指紋を照会したかや、日米間のやりとりの詳細は「捜査内容にかかわる」として公表していない。

 PCSCは重大犯罪への関与が疑われる人物の入国を防ぐのが主な目的で、2014年に米国と締結した。

 照会は2段階で、1次照会では未解決事件やテロ事件の遺留指紋、逮捕歴のある指名手配犯の指紋などが相手国のデータベースに存在するかオンラインシステムで確認。同一の可能性がある指紋データを受け取り、データをさらに精査した上で2次照会し、氏名や生年月日などの情報を得る。(共同)