Thursday, March 05, 2020 9:38 AM

数年以内にアジア配備 米長官、極超音速兵器

 【ワシントン共同】エスパー米国防長官は4日、上院軍事委員会の公聴会で、音速を大きく超える速度で飛ぶ極超音速兵器について「数年以内にインド太平洋地域に配備したい」と述べ、数年以内にアジアに配備する方針を表明した。同兵器の開発を進める中国やロシアに対抗する狙い。

 国防総省は2021会計年度の国防予算で極超音速兵器の開発に32億ドル(約3400億円)を要求している。マッカーシー陸軍長官は1月、極超音速ミサイルの運用などを行う新部隊を22年までにアジアに配備する考えを表明していた。

 ロシアは昨年末、極超音速弾頭「アバンガルド」を搭載したミサイルを実戦配備。中国も米国のミサイル防衛網を突破できるとされる同様の兵器の開発を進めており、米国は警戒を強めている。