Monday, March 09, 2020 10:30 AM
サウジ、4月に原油増産へ 報道、一段の値下がりも
【ロンドン共同】サウジアラビアが4月から原油の増産を進める計画であることが8日明らかになった。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国とで進めてきた原油協調減産の拡大を巡り、ロシアとの協議が決裂。市場シェア獲得を目指す戦略に転じる。欧米メディアが報じた。
この動きを受けて原油価格が急落し、ニューヨーク市場の原油先物相場はほぼ4年ぶりの安値水準をつけた。ロシアも国内石油企業が増産したい意向。新型コロナウイルス感染症の影響で需要減が見込まれる中、原油価格が一段と下がる可能性が出ている。米国も含めた競争激化は避けられない情勢だ。
報道によると、サウジは4月以降、生産量について日量1000万バレルを上回る水準へと引き上げる。このところは970万バレル程度だった。生産能力いっぱいの1200万バレルにまで増やすこともあり得るという。サウジ国営石油会社サウジアラムコは、欧米やアジアなど主要市場向け原油の大幅値下げも決めた。
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