Monday, March 09, 2020 10:32 AM

中韓から入国制限始まる ビザ無効、2週間待機

 新型コロナウイルス感染症対策で、政府は9日、中国と韓国からの入国制限を強化した。月末まで発行済み査証(ビザ)を無効とし、検疫も強化する。到着した人に質問票を渡し、滞在先となる自宅やホテルを記入してもらい、2週間待機を求める。韓国は同日、日本人へのビザ無効化などの対抗措置を開始。中国も日本人のビザ免除を10日から一時停止すると日本側に通知した。中韓からの新規入国はほぼなくなるとみられ、経済活動への影響拡大は不可避だ。

 政府は韓国、香港、マカオについて90日以内の短期滞在で認めていたビザの免除も停止。中韓からの航空便到着は成田、関西両空港に限定した。

 国土交通省によると、中国、韓国と結ぶ9日から1週間の航空便(定期旅客)は225往復程度で、先週から8割減る見通し。内訳は、成田と関西に運航するのが中国200往復、韓国25往復程度の予定。中国は半減し、韓国では9割超減る。国交省が航空各社から計画を聞き取ったという。(共同)