Friday, March 13, 2020 11:30 AM

米、挑発活発化を警戒 早期報復でイラン側けん制

 【ワシントン共同】トランプ政権は12日、米国人を含む3人が死亡したイラクでのロケット弾攻撃に親イラン民兵組織が関与したと断定し、空爆に踏み切った。攻撃翌日に素早く報復し、挑発が再び活発化しないようイラン側をけん制する狙いがある。11月の大統領選で再選を狙うトランプ大統領にとって中東地域の米軍への攻撃抑止は喫緊の課題となっている。

 国防総省は声明で、中東で活動する親イランのイスラム教シーア派民兵組織に「攻撃をやめるべきだ。さもなくば、こちらの選ぶ場所とタイミングで報復する」と強く警告した。

 米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は記者団に、親イラン民兵組織が11日に発射した約30発のうち18発が米軍などが駐留する基地に着弾したと説明。攻撃に使われたトラックを押収したことも明らかにした。既に発射位置も特定済みだと述べ、米軍とイラク治安部隊の情報収集能力を強調した。