Friday, March 13, 2020 11:32 AM

新型コロナ特措法成立 首相が「緊急事態」判断

 新型コロナウイルスの感染拡大に備える改正新型インフルエンザ等対策特別措置法が13日午後、参院本会議で、自民、公明両党と立憲民主、国民民主、日本維新の会、社民各党などの賛成多数で可決、成立した。14日にも施行される。全国的かつ急速なまん延で、国民生活や経済に甚大な影響を及ぼすと首相が判断すれば緊急事態宣言を出し、都道府県知事が外出自粛や休校措置を要請できる。野党内には宣言すれば、国民の私権制限につながりかねないとの懸念も出ている。

 共産党、れいわ新選組は採決で反対した。政府は専門家の意見を踏まえ、感染拡大の状況を見極めて緊急事態宣言の必要性を判断する方針。与野党は付帯決議に、宣言する場合は原則として国会へ事前報告するとの項目を盛り込んだ。

 菅義偉官房長官は記者会見で、緊急事態宣言について「現時点では、直ちに出すような状況ではない」と説明。改正法成立を受け、安倍晋三首相は14日夕に官邸で記者会見する。(共同)