Tuesday, March 17, 2020 10:26 AM

G7、世界経済回復へ協調 コロナ危機「重大リスク」

 日米など先進7カ国(G7)首脳は16日、新型コロナウイルスの感染拡大を巡る緊急テレビ電話会議を開催し、共同声明を発表した。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)は「地球規模の健康危機で、世界経済に重大なリスクをもたらしている」と指摘。対処に向けて「あらゆる措置を取る」として、各国政府が全力で感染防止や経済成長の回復、貿易・投資の支援、ワクチンや治療薬の開発研究に取り組むと表明した。

 各国の中央銀行は相次いで金融緩和策を打ち出しているが、金融市場の混乱は収まらず、今後は財政出動が焦点となる。日本は4月に大規模な財政支出を伴う総合的な対策を検討。事業規模はリーマン・ショック後の2009年4月の対策に匹敵する可能性がある。

 安倍晋三首相は17日の自民党会合で「経済をV字回復させなければならない。思い切った強大な経済政策を、前例にとらわれず大胆に練り上げよう」と訴えた。(共同)