Wednesday, March 18, 2020 10:20 AM

予定通りに五輪実施と確認 中止や延期求める意見なし

 【ジュネーブ共同】国際オリンピック委員会(IOC)は17日、臨時理事会と各国際競技連盟(IF)との合同会議を開き、新型コロナウイルスの感染拡大で懸念が広がっている東京五輪について予定通りに開催する方針を再確認した。いずれも電話会議形式で実施。IFから7月24日に開幕する大会の中止や延期を求める意見は出ず、方向性を一致させた。

 IOCは「東京五輪に向けて変わらず全力を尽くす。大会まで4カ月以上ある現段階で抜本的な決定を下す必要はない。いかなる推測も逆効果だ」との声明を発表した。開催を危ぶむ声が世界各国で強まる中、IFと足並みをそろえて火消しに努めた形だ。

 安倍晋三首相やトランプ大統領ら先進7カ国(G7)首脳による緊急会議で五輪開催の賛同を得たことも強調。安倍首相が東京五輪の「完全な形」での開催を呼び掛けた発言を歓迎するとの声明も出し、大会の成功へ強い姿勢を示した。