Monday, March 23, 2020 10:22 AM
エボラ熱候補薬の治験開始 国際医療研究センター
国立国際医療研究センター(東京都新宿区)は23日、エボラ出血熱の治療候補薬「レムデシビル」を新型コロナウイルス感染症の治療薬として確立するため、安全性と有効性を検証する医師主導の臨床試験(治験)を開始すると発表した。
治験が先行している米国と協力して進め、早ければ今月中にも患者への投与を始める。大曲貴夫国際感染症センター長は「人類の危機だ。速やかに標準的な治療薬を確立しなければならない」と話した。
レムデシビルは海外も含め未承認で、エボラ出血熱の治療に使うため研究されてきたが、流行していたアフリカでの試験的投与で効果が認められなかった。その後、新型コロナウイルスに感染させた細胞を使った実験で低濃度での効果がみられたとして再び注目を集め、中国や米国で臨床試験が始まった。ウイルスの増殖を防ぐ役割があると考えられている。(共同)
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