Wednesday, March 25, 2020 10:12 AM

山下会長が選手を励まし 公式サイトにメッセージ

 日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は25日、東京五輪の1年程度の延期が決定したことを受けてJOCの公式サイトで選手を励ますメッセージを発表した。「動揺や混乱が生じているかと思う。しかし、現状を冷静に、前向きに受け止め、目標に向けて全力を傾注していただきたい」と呼び掛けた。

 山下会長は東西冷戦下の1980年モスクワ五輪柔道代表で、日本のボイコットにより出場機会を失った経験を持つ。「参加、不参加の動向が決まらない状況では心が揺れて練習に身が入らなかったが、目標は揺るがなかった」と当時の心境を紹介し、不安を抱える選手を勇気づけた。

 その上で「JOCは皆さまが生き生きと輝き、万全の状態で試合に臨めるよう引き続き全力を尽くす」と支援を約束した。(共同)