Friday, March 27, 2020 10:25 AM

中部空港、国際線ゼロに 開港以来初、再開見通せず

 中部空港(愛知県常滑市)の運営会社は27日、4月1日時点で国際線の離着陸便数がゼロになると発表した。2005年の開港以来初めて。これまで訪日外国人を中心に旅客数を順調に伸ばし18年度は過去最高を更新したが、新型コロナウイルスの感染拡大が直撃し運休が続出。本格再開の見通しは立たず、関係者は危機感を強めている。

 同日発表した20年夏ダイヤの運航計画で明らかにした。国際線は1月時点で過去最高の週486便が運航していた。

 中部空港は、国際線全体の半分以上を中国便と韓国便が占めていた。中国での感染拡大を受け、2月ごろから中国便の運休が続出。3月上旬には政府が、中国便と韓国便の到着先を成田、関西両空港に限定する方針を示したことも便数減に拍車を掛けた。(共同)