Friday, March 27, 2020 10:26 AM

一部受刑者を自宅監禁に 米、コロナまん延回避

 【ワシントン共同】バー米司法長官は26日、新型コロナウイルスのまん延を回避するため、刑務所に収容されている高齢で病気がちの受刑者を自宅監禁に切り替える措置を拡大するよう指示した。犯罪の程度が軽く、素行も良い受刑者が対象。ウォールストリート・ジャーナルが伝えた。

 全米の刑務所ではこれまで受刑者10人、職員8人が新型コロナに感染し、今後増加する恐れがある。連邦議会からは超党派で司法省に対し、感染のさらなる拡大を防ぐため受刑者の釈放増加を求める声が出ていた。

 新たに刑務所入りする受刑者は14日間の隔離措置後に収容される。ただ多くの受刑者は衛生環境の良くない狭い空間で一緒に過ごすため、感染リスクに「無防備な状態に置かれている」と指摘されている。