Friday, March 27, 2020 10:28 AM

2000万台リコール届け完了 タカタ製エアバッグ

 異常破裂する欠陥があるタカタ製エアバッグに関し、自動車メーカーや正規輸入代理店による日本国内でのリコールの届け出が完了した。2009年以降、25社で累計約2111万台に上った。国土交通省への取材で27日、分かった。昨年12月末時点で、エアバッグの取り換えは対象車の96.5%で終わった。同省は「危険性があるので、まだの場合は一刻も早く交換してほしい」としている。

 タカタは、欠陥エアバッグによる死傷者が相次ぎ、対応費用が膨らんだことから17年に経営破綻した。昨年には、オーストラリアの事故をきっかけに、別のリコールも始まり、タカタのエアバッグを巡る問題は長引いている。

 国交省によると、異常破裂は、ガス発生装置にある火薬の硝酸アンモニウムが湿気で劣化するのが原因。湿気を取り除くための乾燥剤が使われていないエアバッグがリコールの対象となった。(共同)