Monday, March 30, 2020 9:09 AM

トヨタ、中国モメンタと提携〜AV向け地図作成技術を開発

 トヨタ自動車は、中国の自動運転ソフトウェア開発企業モメンタ(Momenta)と提携し、中国で自動運転車(AV)向けに使われる高精細(HD)デジタル地図作成のプラットフォームを共同開発する。

 ロイター通信によると、地図作成は、AVが現在地を特定するための重要な技術。トヨタの研究開発部門は、地図作成に必要な正確で最新のデータを生成するための、いわゆる「自動地図生成プラットフォーム(AMP)」の開発を目指している。そのプラットフォームは業界の地図開発業者も利用できる。

 モメンタは2017年前に設立され、ダイムラーの支援を受けている。北京と江蘇省蘇州市でAVの試験を行っており、トヨタとの提携では、中国でトヨタのAMPを商用化するために同社のカメラをベースにしたHD地図作成技術を提供する。

 トヨタはこれまで、AVを使った移動サービスなどの分野でソフトバンクと戦略提携しており、両社は配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズにも出資している。トヨタはまた、中国の自動運転スタートアップ小馬智行(ポニー・エイアイ)にも4億ドルを、配車サービスの滴滴出行(ディディ・チューシン)にも6億ドルを出資している。