Monday, March 30, 2020 9:26 AM

増税半年、強まる節約 対策明暗、コロナも逆風

 消費税率が10%に引き上げられてから4月1日で半年がたつ。幅広いモノやサービスの値上がりで国民の節約志向は強まり、自動車など高額商品の販売は苦戦が続く。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う旅行やイベントの自粛も逆風となり、消費低迷が長期化する恐れが強まっている。

 消費喚起のため併せて実施されている増税対策は、キャッシュレス決済時のポイント還元の利用が広がる半面、所得が低い人らに向けたプレミアム付き商品券は浸透せず、明暗が分かれる。政府がコロナ対策として4月に策定する緊急経済対策では、家計救済や消費活性化へ真に有効な施策を打ち出すことが課題になる。

 高額商品の代表格である自動車は、軽自動車を除く登録車の新車販売台数が消費税増税後から今年2月まで5カ月連続で前年水準を下回った。政府が用意した自動車税などの大規模な減税措置は効果が十分に出ていない。全国百貨店売上高も前年割れが続き、3月は新型コロナの影響が加わり約4割も激減する見込みだ。(共同)