Tuesday, March 31, 2020 10:09 AM

非接触型の納車方式を導入〜テスラ、コロナ対策で

 電気自動車(EV)メーカーのテスラは、車の引き渡しに関するいくつかの新しい選択肢を導入した。

 エレクトライブによると、同社は中国での新型コロナウイルス(Covid-19)の感染拡大を受け、同国で3カ月以上前に「モデル3」の「非接触型」引き渡しを導入した。その後、新型ウイルスは感染が世界に広がり、米国でもテスラ社員と消費者の接触を最小限に抑えるため、「モデルY」の購入者に同様の方法が提供されていた。現在は人と人の接触を最小限に抑えるこれらの対策をウェブサイトで紹介している。

 非接触型の引き渡しには、車の機能の説明を主にデジタル技術を使って行うことも含まれる。同社は「運転席で大きなセンタータッチスクリーン・インターフェースを使い、ビデオの説明を見て車の特徴や機能を学ぶことができる。納車時にテスラのアドバイザーに追加情報を尋ねることもできる」と説明している。

 引き渡しにはほかの選択肢もある。「エクスプレス・デリバリー」では、指定したテスラ施設に車を届けてもらうことができ、購入者はテスラの携帯電話アプリを使ってドアを解錠する。必要な書類はすべて車内にあり、署名の必要な個所には印がつけてあるため、記入した上で施設を出る時にテスラの係員に渡すと、引き換えに仮のライセンスプレートを受け取る。

 もう1つの方法は「テスラ・ダイレクト・ドロップ」で、自宅や職場などどこにでも車を運んでもらえる。ただしこの方法を利用する場合は、必要な書類すべてに事前に記入しておく必要がある。車のドアはアプリを使って開き、残りのいくつかの書類に署名して24時間以内に発送する。

 これらの新しい納車方式はまず米国で導入されるが、すぐに他の市場でも適用される見通し。ただ、国内すべての州で非接触方式が利用できる訳ではなく、車の書類や登録に関する各州の規制によって違ってくる場合もある。

https://www.electrive.com/2020/03/25/tesla-introduces-new-delivery-options-in-the-usa/