Tuesday, April 07, 2020 10:29 AM

死亡率低いチリに注目 中南米で検査態勢最も充実

 【サンパウロ共同】新型コロナウイルス感染がじわじわ拡大する中南米で、チリが世界的に見ても低い死亡率を保ち、注目されている。周辺地域では最も検査態勢が充実していることが大きな要因とみられている。

 チリの6日時点の感染者数は約4800人。中南米でブラジルに次いで多いが、死者数は34人と比較的少ない。英BBC放送(スペイン語電子版)によると、チリの新型ウイルスによる死亡率は日本やドイツと並んで低い。今月2日時点での人口10万人当たりの死者は0.09人で、同じ中南米のパナマの0.88人やエクアドルの0.7人より大幅に少ない。

 この理由とされるのが検査数の多さだ。チリ政府によると、中南米地域で最も多い1日平均3000件の検査を実施している。6日時点で感染者数が約3600人のエクアドルは、3月末までに累計で約8500件しか検査を実施できていない。