Tuesday, April 07, 2020 10:29 AM
独メルケル氏の評価上昇 苦境一転、危機で存在感
【ベルリン共同】新型コロナウイルス危機の中、ドイツのメルケル首相に対する国民の評価が急上昇している。ドイツが周辺国に比べて死者が少なく、危機管理の手腕や力強い指導者像が好感された。メルケル氏の影響力には近年陰りが出ていたが、状況は一転し頼みの綱として存在感を増している。
「私たちは危機を克服する。うわさに惑わされず、公式発表だけを信じてほしい」。メルケル氏は3月18日、異例のテレビ演説で危機に立ち向かおうと人々に呼び掛けた。
その後も外出制限措置の導入などの節目で記者会見し、措置を受け入れるよう覚悟を迫った。公衆衛生の専門家と連携を密にし、意見に耳を傾けてきた点も評価されたとみられる。
ドイツ公共放送ARDが今月2日に発表した世論調査結果では、メルケル氏を評価する人は64%と1カ月間で11ポイント上昇し、2017年以降で最高に。政府の職務に満足しているとの回答も63%とほぼ倍増した。
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