Wednesday, April 08, 2020 10:41 AM

緊急事態宣言でも開催 疑問残るJRAの判断

 日本中央競馬会(JRA)は8日に無観客競馬の続行を発表。桜花賞、皐月賞などレースは予定通り行われる。美浦トレーニングセンター(茨城県)のある調教師は「取りあえずほっとした。ただ、これ以上関係者から感染者が出たらアウトでは。できることはみんなが協力しないと」と話す。

 JRAは新型コロナウイルス感染拡大防止のため、新たな具体策を提示した。また中央競馬は多額の国庫納付金(2019年は約3025億円)を納めており、「無観客競馬は誰にも迷惑をかけない。国の財政に寄与しているし、こんな時だからこそ貴重な娯楽」という関係者は多い。

 それでも開催継続の選択は正しかったのか、という疑問は残る。制限があるとはいえ、騎手や関係者は緊急事態宣言区域の関東と関西を行き来する。政府や都道府県の外出自粛要請とは隔たりがある印象を拭えない。(共同)