Wednesday, April 08, 2020 10:41 AM

街角景気、過去最低に リーマン時下回る

 内閣府が8日発表した3月の景気ウオッチャー調査は、街角の景気実感を示す現状判断指数(季節調整値)が前月比13.2ポイント下落の14.2だった。新型コロナウイルスの感染拡大が響き、2カ月連続で大幅に悪化した。比較可能な2002年1月以降で最低となった。

 これまでの最低はリーマン・ショックの影響があった08年12月の19.0だった。内閣府は基調判断を2カ月連続で下方修正し、「急速に厳しい状況となっている」から「極めて厳しい状況にある」に引き下げた。

 調査期間は3月25〜31日で、景気の動きを肌身で感じられる企業経営者やスーパー店長ら全国の1812人の回答をまとめた。現状判断指数は3カ月前と比べて景気が良い、変わらない、悪いなど5段階で尋ねる。3月は8割の回答者が悪化の方向を選んだ。(共同)