Monday, April 13, 2020 10:35 AM

「王国」コロナで大打撃 SR中断、資金援助も

 新型コロナウイルスの感染拡大が、ラグビー王国ニュージーランドに大きな打撃を与えている。世界最高峰リーグ、スーパーラグビー(SR)は3月中旬から中断したまま。同国協会は国内クラブの財政的ピンチを防ごうと資金援助などに取り組んでいる。

 国内の死者は13日時点で5人と少ないが、3月下旬の国家非常事態宣言で外出が制限された。地元メディアによると、協会のロビンソン最高経営責任者(CEO)は今年全く試合ができない「最悪のシナリオ」で1億ニュージーランドドル(約65億円)超の減収となる可能性を示して「収入に対するインパクトはすさまじい」と話した。

 協会は代表「オールブラックス」のフォスター新監督らも含め、職員報酬を2割カット。コスト削減を狙い、国内下部の試合も中止とした。代表で世界的スターのB・バレットは収入減を容認する姿勢で、近いうちに選手の報酬が削減される見込みだ。(共同)