Thursday, April 16, 2020 10:02 AM

BMW、燃料電池車の駆動システム発表

 BMWはこのほど、2020年に市場投入を予定する燃料電池車「iハイドロジェンNEXT( i Hydrogen NEXT」のパワートレインの詳細を公開した。

 オートモーティブ・ニュースによると、同モデルの水素燃料電池推進システムは、BMWのドライブトレインのラインアップの新しい柱になる可能性がある。「iハイドロジェンNEXT」は中型クロスオーバーのX5をベースにしており、22年には小型シリーズでも展開が見込まれている。BMWは市場の状況を見ながら、トヨタと協力して25〜30年に同技術の実現に取り組んでいくという。

 BMWのR&D部門責任者クラウス・フローリッヒ氏は声明で「水素燃料電池の推進システムは、長期的に当社のドライブトレインの4本目の柱になる可能性がある。特に『X』シリーズの上級車種においてそれが言える」と述べた。

 「iハイドロジェンNEXT」の燃料電池スタックは、2個の700バール圧力タンクから供給される6キロ分の圧縮水素を、168hpの出力と水蒸気に変換する。電気モーターの上に追加の電池を収納したことで、他車を追い越す時などに優れた性能を発揮できる。燃料電池スタック下の電気コンバーターは、ドライブトレインと電池への電圧を継続的に調整する。電池には、回生ブレーキと燃料電池から電力が供給され、累積システム出力は368hpとなる。

https://www.autonews.com/manufacturing/fuel-cells-could-play-bigger-role-bmw