Thursday, April 30, 2020 10:35 AM

欧米で川崎病の子供増加 新型コロナが引き金か

 【ローマ、ロンドン、ジュネーブ共同】新型コロナウイルスによる甚大な被害が出ている欧米各国で、主に乳幼児がかかることで知られる「川崎病」と診断されたり、似た症状を訴えたりする子供が増えていることが分かった。医師らは新型コロナが引き金になっている可能性を指摘、集中治療が必要なケースもあるという。各国メディアが30日までに報じた。

 子供が新型コロナに感染しても重症化する例は少ないが、川崎病との因果関係が確認されれば、検査方法や治療態勢などの見直しが必要となりそうだ。全身の血管に炎症が起こる川崎病は目の充血や発疹などの症状が出るのが特徴。

 イタリアでは北部で川崎病を発症する子供が急増している。ベルガモでは3月下旬以降、通常の3年分に相当する20人の子供が川崎病と診断された。同国の小児科学会は全国調査を開始し、因果関係を調べている。