Thursday, April 30, 2020 10:37 AM

トランプ氏、定例会見中止 批判受け選挙戦略見直し

 【ワシントン共同】トランプ大統領が3月以降ほぼ毎日実施してきた新型コロナウイルス対策の定例記者会見を取りやめた。11月の大統領選に向け、危機対応で陣頭指揮する姿をアピールしてきたが、不規則発言で批判を浴びる場面が多発。周辺から「逆効果」との声も上がり、戦略を見直したもようだ。

 トランプ氏は29日、ホワイトハウスで企業役員を集めた会合冒頭、記者団に「経済は良くなる。自分が『大統領選に勝てる』と思った時と同じような手応えがある」と語った。ここ数日は州知事や関係者との会合に記者を招き入れ、質問を受けるだけ。記者対応を短時間に絞り、自らの成果だけを効果的に訴える狙いとみられる。

 見直しのきっかけは23日の会見での発言だった。新型コロナ感染症の治療法として「消毒液の体内注射」を唐突に提案した結果、メディアで連日「危険で無責任」と取り上げられ非難を浴びた。