Monday, May 11, 2020 10:33 AM

総論賛成、各論反対? MLB案、年俸で紛糾か

 大リーグ機構(MLB)は11日に各球団のオーナーと協議し、新型コロナウイルスの感染拡大で延期している開幕を7月上旬に設定するなどとした今季の開催案を取りまとめる。12日には大リーグ選手会に提案する運びだが、年俸で紛糾する兆候が見られるなど予断を許さない。

 同案によると、レギュラーシーズンは80試合程度。3月下旬、MLBは年俸の60日分を保証した上で、超えるものは最終的な試合数に比例させることで選手会と合意している。だが、その後に無観客の際の解釈で労使の相違が表面化。年俸をさらに削減せざるを得ないとする経営陣に対し、選手会は合意がそのまま適用されるとの立場だ。

 選手会で要職を務めるヤンキースの捕手アイアネッタは「球界と経営陣のためにリスクを取るのなら相応の報酬が得られるべきだ」とスポーツ専門局ESPN(電子版)で主張。同職のカージナルスの救援左腕ミラーも「経営陣が大もうけするときにも年俸の上積みはない」との表現で減俸をけん制した。(共同)