Thursday, May 14, 2020 10:10 AM

フォード、「マッハE」でソフトの無線更新提供

 フォードは、新型コロナウイルスのパンデミックの間も完全電動のSUV「マスタング・マッハE」の開発を続けている。同モデルでは車載ソフトウェアのOTAアップデート(無線更新)が可能になり、車の使用期間を通じて継続的に機能を改善する。

 オートノマス・ビークル・テクノロジーによると、フォードは安全にソフトの更新を提供できる方法を開発したため、オーナーはソフト更新のためにディーラーに出向いて待つ必要がない。場合によっては2分以内に更新が完了する(すべての更新は2分以内に完了し再起動できるが、車を止めて行う必要がある場合もある)。

 フォードのコネクテッド・サービス担当マネジャー、ジョン・バンゲロフ氏は「マッハEの良さは、初日の体験は単なる始まりにすぎず、時間とともにより多くの機能や能力が増えていく点。当社の賢いOTAアップデートは、信じられないほど高速な起動によってダウンタイムを最小限に抑え、マッハEはオーナーが眠っている間も改善され続ける」と話した。

 「マッハE」の改善点は、情報娯楽システム「SYNC(シンク)」のアップデートだけでなくほぼすべてのコンピューター・モジュールを無線で更新できるため、車の購入時には存在しなかった新しい機能を後日提供してパフォーマンスを改善することも可能になる。

 駐車中に定期的に更新するよう設定した場合は、ドライバーがほとんど知らないうちに更新が行われる可能性もある。多くの更新は車が始動するとほぼ瞬時に終了し、更新の内容は車内警告システムが知らせる。

 フォードは最初のアップデートを「マッハE」の引き渡し開始後6カ月以内に実施する予定で、更新は毎回事前にオーナーに知らされる。

 フォードは20年以降、米国でデザイン変更されるモデルのほとんどにOTAアップデート機能を搭載する予定だという。

https://www.autonomousvehicletech.com/articles/2456-ford-announces-ota-updates-for-the-mustang-mach-e-with-no-waiting-continued-development-during-pandemic