Thursday, May 14, 2020 10:29 AM

相次ぐ緩和、基準見えず 「第2波」で再発令視野

 新型コロナウイルス対応で、欧州各国などは外出や商業活動の制限緩和に動きだしている。緩和の判断に当たって多くの国は数値基準を示しておらず、手探りの出口戦略の中で再び感染者増加に転じる恐れもある。一部の国は「第2波」での制限再発令を視野に入れ、状況を注視している。

 フランスは11日、厳しい外出制限を解除し、自宅から100キロ圏内の移動や商店の営業が可能となった。外出制限解除に数値基準はなく、どのような場合に再発令するのかも明確ではない。

 ただ、公園の一般開放や中学校の再開では基準を設定。県ごとに(1)病院の救急患者に占める感染疑い患者の割合が10%以上(2)病院の集中治療室の使用状況が80%以上ーといった場合には認められないとした。(共同)