Friday, May 15, 2020 10:12 AM

抗体調査1万人規模実施へ 厚労省、東京や大阪で

 加藤勝信厚生労働相は15日の閣議後記者会見で、新型コロナウイルスの大規模抗体調査を、来月から複数自治体の住民を対象に1万人規模で実施すると表明した。関係者によると、感染者が多い東京や大阪のほか、感染者が比較的少ない地域が候補に挙がっている。

 抗体検査は、感染から一定期間たった後に体内にできる抗体を、少量の血液から検出する方法。回復した人を含めて過去にどのくらいの人が感染したか実態を把握でき、ワクチン接種が必要な人数の試算や、次に流行した時にどのくらいの人が感染する可能性があるのかを推計するのに役立つと期待される。

 調査は、抗体の有無だけでなく、検体の中にどのくらいの量があるのかをある程度調べられる複数の手法で実施することを想定。どのように住民から検体を集めるかは今後調整する。(共同)