Tuesday, May 19, 2020 10:34 AM
大リーグ、7月開幕に機運 カリフォルニア州などで開催許可
大リーグ、エンゼルス、ドジャースなどが本拠地を置くカリフォルニア州は18日、最短で来月第1週にプロスポーツイベントの無観客開催を許可する方針を示した。ヤンキースなどの本拠地ニューヨーク州も開催に前向きな姿勢を打ち出し、既に許可を出しているフロリダ、アリゾナ両州を含め、新型コロナウイルスの感染拡大で3月から延期されている開幕の機運が高まった。
この日はアストロズ、レンジャーズが本拠地とするテキサス州も31日からの開催を許可した。米国勢調査局の集計によると、昨年の人口はカリフォルニア州の約3950万人を筆頭にテキサス州、フロリダ州、ニューヨーク州の順で上位を占める。4州は全30球団のうち11球団、特にカリフォルニア州はジャイアンツ、パドレス、アスレチックスを合わせて最多5球団がホームとする。
大リーグ機構は7月4日前後の開幕を目指し、選手会と協議を続けている。タイムリミットは今月末と目される中、年俸の扱いや安全面など越えるべきハードルはあるものの、大規模州での動きは追い風で、他州にも影響を与えそうだ。大谷が所属するエンゼルスのマドン監督は18日のラジオ番組で「まずは投手陣と話し、その後は野手陣。(選手から)不安などの否定的な声はない」と話したように現場も開幕から逆算し、準備する段階に入っている。(ロサンゼルス共同=松下裕一)