Wednesday, May 27, 2020 11:33 AM

エベレスト標高を再測量 中国チーム、山頂に到達

 【北京共同】世界最高峰エベレスト(中国名チョモランマ、8848メートル)の標高を再測量する中国自然資源省の登山隊が27日、山頂に到達した。国営中央テレビが伝えた。天候などの条件を克服し、開会中の全国人民代表大会(全人代=国会)に合わせて登頂した。中国独自の衛星利用測位システム(GPS)「北斗」を活用し、正確なデータを得るとしている。

 エベレストは中国とネパール国境に位置する。標高は諸説あり地殻変動で変わっているとみられるが、1975年までにインドや中国が測った8848メートルが広く認知されている。ただ99年に米国の調査チームが米国のGPSによる精密観測で8850メートルだと発表した。

 自然資源省によると、中国は2005年に再測量して氷雪部分を除き8844メートルとし、以後公式の標高としてきた。今回の再測量はネパールとの国交65年の記念事業。1975年の測量から45年、60年に中国登山隊が北側からのルートによる登頂に世界で初めて成功して60年となるのにも合わせた。約50人の登山隊が4月にベースキャンプ入りしていた。