Friday, June 05, 2020 10:00 AM

選手会、試合短縮案を拒否 MLBに譲歩求める

 【ロサンゼルス共同】大リーグ選手会のクラーク専務理事は4日、大リーグ機構(MLB)が50試合ほどでレギュラーシーズンの開催を検討していることに「報酬の追加削減に対する選手会の同意なしに、シーズンを短縮しようとしている。機構の案は徹底的に拒否された」と声明で発表した。

 両者は今季開催案で協議を続けており、報酬の扱いが大きな焦点となっている。MLBが7月上旬からの82試合制と追加の年俸削減案を出すと、選手会は6月30日開幕で114試合を実施する対案を示し、年俸については試合数に比例することで3月下旬に合意済みとしてさらなる削減を拒否した。その後、MLBが114試合制案を却下し、50試合の短縮案を検討していると報じられた。

 クラーク専務理事はこの日、100人以上の選手らとオンラインで会談した。選手がグラウンドに戻る準備はできているとし「ファンに試合を見せたいが、私たちだけではできない」とMLB側に譲歩を求めた。