Monday, June 08, 2020 10:30 AM
共用の棚で助け合いの輪 豪、困窮者に物資差し入れ
【シドニー共同】オーストラリアの最大都市シドニーで、新型コロナウイルスの影響で仕事を失った人や、生活が困窮している外国人留学生らに食料品や生活必需品を差し入れる共用の棚が登場した。助け合いの輪が広がっている。
感染拡大により不要不急の外出が制限された3月下旬、若者の多い街、ニュータウンで共同生活する女性3人が、家の前の歩道に「食品庫」として中古の棚を設置した。収入が少ない新進芸術家や、政府の経済支援対象とならないワーキングホリデービザで滞在する外国人も多い地域で、何か手助けできればと思ったことがきっかけという。
たちまち地元住民が牛乳やパン、菓子を差し入れ、飲食店もクーポン券などを提供してくれるようになった。基本的には無償で「必要な物を必要なだけ」受け取るが、引き換えに少額の寄付をしたり、別の品物を提供したりする人も多い。
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