Wednesday, June 10, 2020 10:12 AM

東京五輪簡素化へ方針一致 費用最小化など3原則

 【ジュネーブ共同】国際オリンピック委員会(IOC)は10日、オンライン形式の理事会を開き、新型コロナウイルス感染拡大の影響で来夏に1年延期となった東京五輪を巡り、IOCと大会組織委員会がコスト削減と感染予防の観点から、大会運営の簡素化を進める方針で一致した。

 開催準備の三つの基本原則として、安全・安心な環境の提供、東京都民や国民の理解を得るための費用の最小化、安全で持続可能な大会とするための簡素化を掲げた。来年の大会を「過去に例をみない団結と共生の祭典になる」「世界に復活・復興の証しを示すものとなる」と新たに位置付けた。今後の準備の大まかなロードマップ(行程表)も示した。

 組織委や東京五輪の準備状況を監督するIOC調整委員会のコーツ委員長、IOCが組織委と合同で設けた作業部会が報告。終了後に組織委の森喜朗会長と武藤敏郎事務総長が記者会見した。理事会後にはバッハ会長も記者会見する。