Tuesday, June 16, 2020 10:02 AM

IIHS、当局にAV安全基準の拡大・強化を要求

 高速道路安全保険協会(IIHS)はこのほど、運輸省道路交通安全局(NHTSA)に自動運転車(AV)の安全基準を拡大・強化するよう要請した。

 NHTSAは2020年3月、ハンドルやブレーキペダルなど人が操作する制御装置がないAVに関する連邦自動車安全基準(FMVSS)の近代化を提案した。その中で乗員保護、ハンドル制御、ガラス材料、ドアロック、座席システム、乗員の衝突保護、側面衝撃保護、屋根の衝撃対策、子供用固定システム、乗員の車外放出防止など11の連邦安全基準の内容更新を発表。一般からの意見を求めた。

 これを受けてIIHSのデイビッド・ズビー最高調査責任者は、AVの運転行動を管理する強制力のある規制を含めずに基準を発表するのは間違っているとの見解を示し「まずどのように運転すべきかのルールを確立することなく車両の導入の邪魔になる一部の障壁を取り除くのは、馬の鼻先に馬車を置くようなものだ」と述べた。