Friday, June 19, 2020 9:46 AM

22日に米露軍備管理協議 ウィーン、中国は不参加

 【モスクワ共同】米国とロシアは22日にウィーンで軍備管理と戦略的安定に関する高官協議を開く。ロシア側によると、ロシアからはリャプコフ外務次官、米国からは軍備管理担当のビリングスリー大統領特使が出席。米国が招待していた中国は出席せず、米露の二国間協議となる。

 ロシア側は来年2月に期限が切れる米露の新戦略兵器削減条約(新START)の延長を最重要視しているが、トランプ政権が中国の参加と結びつけているため、展望は見えない。

 米国は新STARTだけでなく今後の軍備管理体制全般に中国を引き込みたい考え。ロシアは「米国はロシアが中国を説得して協議に参加させることを期待しているが、中国が望まない以上、強制はできない」(ラブロフ外相)と、歩み寄る姿勢を見せていない。