Thursday, July 16, 2020 9:56 AM

セムコン、燃料電池の量産に向けたロボットセル開発中

 スウェーデンのエンジニアリングサービス大手セムコン(Semcon)は、同国の燃料電池大手パワーセル(Powercell)との提携を強化している。両社はこのほど新しい枠組み契約を交わしたほか、新しい燃料電池製造技術を試験する新型のロボットセル(機械加工の無人化システム)の開発と展開で協力する。

 グリーンカー・コングレスによると、セムコンのThomas Lydhig技術プロジェクト責任者によると、新しいロボットセルは、高い精度が求められる生産フローの一部を完全に自動化する技術で、高度な視覚技術を使って組み立てに必要な精度を確保し、組み立て後の燃料電池の品質を保証するという。

 セムコンは、燃料電池の量産に向けた製造工程全体を対象に、新しいロボットセルの試作品を開発する包括的なプロジェクトに参加しており、そこで製造開発、ロボットのプログラミング、機械設計、視覚技術などの専門知識を提供している。新しいロボットセルはQRコードによる完全な追跡可能性も備えており、2020年12月に稼働する予定。

 新しい枠組み契約は、長年のパートナーシップをさらに強化する内容で、製造開発、製品開発、製品情報、およびデジタル化サービスなどが含まれる。

https://www.greencarcongress.com/2020/07/20200707-semcon.html