Wednesday, August 19, 2020 10:12 AM

パンデミック、米オンライン買い物を大幅に押し上げ

 米国のオンライン販売高は、2020年の第1四半期から第2四半期に30%以上も成長した。米商務省が18日に公開したデータによって判明した。新型コロナウイルス・パンデミックによってオンライン買い物が急増したことがあらためて裏づけられた。

 CNBCによると、米消費者は第2四半期中に、前四半期比31.8%増の2115億ドルをオンライン購入に費やした。第1四半期のオンライン売上高は1603億ドルで、2019年第4四半期から2.4%を記録した。また、第2四半期におけるオンライン売上高は、米小売全体の16.2%を占め、第1四半期の11.8%から拡大した。

 7月の統計によると、一部の職場が条件つきで段階的に再開し始めたあとも、米消費者によるオンライン買い物は衰えていない。小売業界全体としては、第1四半期に前年同期比3.9%減と後退したが、オンライン販売は成長を維持すると予想される。

 その恩恵を受けたのは、アマゾンとウォルマート、そしてターゲットをはじめとする一部の小売大手らだ。ウォルマートは、同社の第2四半期(5〜7月)決算で97%の増収を報告した。その大部分は、オンライン小売部門(配達と店頭での受け渡しの両方を含む)の販売増で占められる。ウォルマートは、オンライン小売部門の業績を発表していないが、アマゾンの第2四半期(4〜6月)の増収48%を上回ったとみられる。

 コンサルティング大手キャンター(Kantar)によると、小売店が再開し始めたことから、一部の消費者は実在店舗での買い物を増やすだろうが、過去4ヵ月間に習慣化したオンライン購入の一部は、パンデミック収束後でも恒常化するとみられる。

 キャンターの最近の調査では、米消費者の40%は、パンデミックを受けてオンライン買い物を「増やした、または劇的に増やした」と答えた。

https://www.cnbc.com/2020/08/18/e-commerce-sales-grew-more-than-30percent-between-q1-and-q2.html