Wednesday, June 15, 2016 10:53 AM
アジア、アフリカで干ばつ 1億人に食糧不足の恐れ
北海道を除く全域が梅雨入りした日本とは対照的に、南アジアやアフリカ南部では深刻な干ばつが続いている。世界のコメ輸出の約60%を占めるインド、ベトナム、タイで被害が広がり、今年の世界のコメ収穫量は2010年以来初めて減少に転じるとの予想も。ジンバブエや南アフリカなどでは主食の一つトウモロコシの生育に影響が出ている。英紙ガーディアンは、今後数カ月間に各国で計1億人近くが食糧不足に直面する恐れがあると伝えている。
アジアやアフリカの干ばつは、約1年半にわたって世界各地に異常気象を引き起こし先月いっぱいで終息したとされるエルニーニョ現象の後遺症とみられている。エルニーニョと同様に異常気象の原因となるラニーニャ現象が今後発生する可能性も指摘される。
世界最大のコメ輸出国インドでは各地で厳しい干ばつや異常高温が続き、西部ラジャスタン州では5月19日に同国史上最高の気温51.0度を記録した。収穫の見込みがなくなった耕作地を放棄して都市部に移住する農民も少なくないという。(共同)
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