Friday, October 10, 2025 7:22 AM

GM、フォード、EV税額控除継続計画を撤回〜共和党上院議員の懸念受け

 GMとフォードはEVリースに対する7500ドルの税額控除を数カ月間ディーラーに継続させることを目的としたプログラムを撤回すると明らかにした。ロイターが報じた。

 GMは社内融資部門がディーラー在庫のEV購入を開始する計画を立案。これらの車について連邦政府による7500ドルの控除を申請し、その資金を年末までの顧客向けEVリース期間に回す予定だった。

 関係筋によると、元自動車ディーラーで自動車政策に積極的なオハイオ州選出のバーニー・モレノ上院議員(共和党)からこのプログラムに関する懸念が提起されたため、GMは中止を決めた。フォードの撤回の理由は明らかにされていない。

 2社のプログラムの背景には、税額控除の失効がディーラーに与える影響を和らげるという考えがあった。顧客の代わりにメーカーが頭金を用意し、国からの補助金を駆け込みで受け取るという作戦で、少し、無理があったようだ。

 EV販売では、テスラを筆頭にメーカーがディーラーを通さず、直接、購入者に販売する方式が確立し、ディーラーからは反発が強かった。