Wednesday, November 18, 2020 9:30 AM

局長解任、与野党から批判 選挙不正認めず「報復」

 【ワシントン共同】大統領選で不正があったとするトランプ大統領の主張に反したため、国土安全保障省サイバー・インフラ安全局(CISA)の局長を解任されたクレブス氏は17日、選挙は適切に実施されたとし、トランプ氏に同調しない考えを改めて示した。一方的な解任は「報復人事」だとして野党民主党に加え、与党共和党の一部議員からも批判が出た。

 クレブス氏は選挙への外国の干渉などを防ぐため、現政権下で設置されたCISAの初代局長を務めた。大規模な不正があったとのトランプ氏らの主張に「根拠がない」と反論し続けた。17日の解任発表後もツイッターに「国に仕えて光栄だった。われわれは適切に遂行した」と投稿。選挙を不正から守る職責を全うしたとの認識を示した。

 大統領選で勝利を確実にしたバイデン前副大統領の選対本部の報道担当者は「真実を語ったために解任された」と批判。民主党のシフ下院情報特別委員長は、クレブス氏が「民主主義を守った」とたたえた上で、解任は「報復だ」と非難した。