Friday, December 04, 2020 8:34 AM

GM、EV専用工場に5G導入〜米自動車工場で初

 GMがデトロイト・ハムトラミク工場を改修して作っているEV専用工場「ファクトリー・ゼロ」は、米国の自動車工場では初めて第5世代(5G)移動通信システムを導入した。

 グリーンカー・コングレスによると、周波数帯域幅と通信速度が大幅に拡大・向上したベライゾンの「5Gウルトラ・ワイドバンド」サービスが稼働している。GMは5Gを最初に採用した企業の1つとなる。

 GMは過去最大の22億ドルを投じた完全改修を進めている。工場に5Gを導入する利点は、信頼性、速度、規模の大きさなど。5Gの広い帯域幅は、400万平方フィートを超える「ファクトリー・ゼロ」のスペース全体で数千個に上る各種機器を管理し、新しいテクノロジーをサポートするのに十分な容量を備えている。

 GMが今後発売するGMC「ハマーEV」と自動運転車(AV)「クルーズ・オリジン」は、いずれもGMのEVバッテリー・システム「アルティアム」」を使って「ファクトリー・ゼロ」で製造される。「アルティアム」は、乗用車やトラックなどさまざまなタイプの車をEVにできる柔軟性を備えており、GMの将来のEV展開の中心となる。