Wednesday, December 09, 2020 7:41 AM

VW、レースから撤退〜EV開発に経営資源集中

 VWはモータースポーツ活動を終了すると発表した。レース担当の従業員はEV関連に再配置する。

 ブルームバーグ通信によると、VWのモータースポーツユニット(従業員169人)は、電動レースカーのプロトタイプ「IDR」の開発に取り組んでいたが、今後はVWの電動モデル開発を支援する。

 開発責任者フランク・ヴェルシュ氏は「モータースポーツ担当従業員の技術的専門知識と『IDR』プロジェクトから得られたノウハウは当社に残り、(EVの新シリーズ)『ID』からさらに高効率モデルを送り出すのに役立つ」と話している。

 VW部門のモータースポーツ活動は、兄弟ブランドのポルシェ、アウディが2017年まで10年以上にわたってル・マン24時間耐久レースを支配したのに比べると精彩を欠いていた。ただ、ラリー分野ではダ・カール・ラリーで3勝を挙げるなどVWは忠実なファンベースを構築していた。