Thursday, December 10, 2020 8:49 AM

米中、南シナ海情勢激論か ASEAN拡大国防相会議

 【ハノイ共同】東南アジア諸国連合(ASEAN)に日米中韓などを加えた計18カ国によるASEAN拡大国防相会議が10日、ベトナムの主催でオンライン開催された。主要議題の南シナ海情勢で米中の対立は先鋭化しており、激しい議論を交わしたもようだ。岸信夫防衛相は法の支配を重視し、一方的な現状変更に反対する日本の立場を改めて訴えた。

 中国は独自の境界線「九段線」に基づき、南シナ海のほぼ全域に権益が及ぶとの立場から、公船を広く展開させ強引な海洋進出を続けている。対中圧力を強める米国のミラー国防長官代行は会議に先立ちフィリピン紙への寄稿で、中国の主張は「完全に違法だ」と改めて批判。「悪意ある活動」と指弾した。