Friday, December 11, 2020 9:34 AM

AT&T、クランチロールをソニー子会社に売却へ

 AT&Tは12月9日、アニメーション逐次配信サービスのクランチロール(Crunchyroll)をソニー傘下のファニメーション(Funimation)に約11.8億ドルで売却することを明らかにした。

 テッククランチ誌によると、クランチロールは200以上の国と地域に約9000万人の登録利用者と300万人の有料利用者を持つ。クランチロールは、2006年にサービスを開始した当初、ファンによって動画コンテントが投稿された海賊版配信プラットフォームだったが、利用者の増加にともなって版権を取得したコンテント配信とゲーム、漫画、関連商品販売に移行した。

 クランチロールの親会社であるAT&Tとワーナーメディアは、デジタル・コンテント逐次配信サービス戦略を新しいHBOマックスに集中させる方針とみられる。

 一方、ソニーは、新型コロナウイルス・パンデミックによって家で過ごす時間が激増した消費者のデジタル娯楽市場開拓を強化するためにクランチロール買収を決めたとみられる。

 買収手続きが完了する時期は不明。同取り引きは、司法省独占禁止法局か連邦取引委員会の承認が必要になる。

https://techcrunch.com/2020/12/10/att-sells-crunchyroll-to-sony/