Wednesday, April 07, 2021 9:39 AM

EV充電にバイオ燃料クレジット

 ホワイトハウスは環境保護局(EPA)に、バイオ燃料をEV充電に使った場合、クレジットを付与するか検討するよう指示した。ロイター通信が関係筋情報として報じた。

 実現すれば、利用促進を目指す「再生可能燃料基準(RFS)」に基づいて「再生可能識別番号(RIN)」が適用される。新たなインセンティブ発生で、米EV産業には、大きな後押しとなる。

 RFSをめぐっては石油産業とトウモロコシ産業が対立しているが、争いにEVメーカーが加わることになる。

 関係筋によれば、RFSがEVに拡大されると、ごみから発生したメタンなどからの電気をEVに充電すれば、RINが付与される。

 課題は、バイオガスの発生源からEV電池までのサプライチェーンで、誰がクレジットを入手できるかだ。関係者は、「バイオ燃料生産者と充電ステーション運営者、EVメーカーの間で、大きな争いが起きる」と指摘した。

 ガソリンへのバイオ燃料混合を義務付けるRFSは、農家を支援して石油輸入を減らすため、10年以上前に導入された。製油業者はトウモロコシ由来のエタノールを混ぜるか、RINを購入する必要がある。