Friday, April 30, 2021 10:00 AM

アドビ、ワークフロントの事業資産を顧客体験ソリューションと統合

 アドビ(Adobe)は、5ヵ月前に15億ドルで買収したワークフロント(Workfront)の事業資産をアドビ・エクスペリエンス・マネジャー(Adobe Experience Manager=AEM)で活用する計画だ。

 ワークフロントは、各社の販促(マーケティング)部門が仕事の流れを構築する際の支援技術を提供している。一方のエクスペリエンス・マネジャーは、コンテント管理とデジタル資産管理をサポートする製品。ワークフロントのソリューションとAEMは、それぞれの用途を相互補完するとみられていた。

 テッククランチ誌によると、ワークフロントの元CEOで現在はアドビのワークフロント事業の統括責任者を務めるアレックス・シュートマン氏は4月27日、同ツールが販促部門の記録管理システムとして機能していくと説明した。同ツールは、販促部門の創造的業務を体系的に管理しながら、販促業務過程を検証可能にし、その記録を残すことができる。

 販促業務記録システムを持つことで販促戦略を実践に落とし込めるようになる、とシュートマン氏は説明している。同氏によると、年間や四半期の販促活動計画を実行する従業員や業務過程、データを一手に集めて管理することで、変更が起きた場合も双方向に計画を調整できる。

 CRMエッセンシャルズ(CRM Essentials)のブレント・リアリー主任アナリストは、販促業務過程を管理するそういった手法を取り込むことが理にかなっている、と話す。「十分に個人化されたコンテントを大規模に作成して顧客のニーズに応えていくにはチームワークが必要だ。それには、業務のすべての過程にわたる緊密な協業が求められる。AEMにワークフロントを組み込むことで、高度のプロジェクト管理能力がもたらされる」。

https://techcrunch.com/2021/04/27/with-workfront-adobe-combines-automated-workflow-with-customer-experience/